最初に使った教材は『幼児のためのバイエル』でした。
この本はもう売られていないようです。
五線も音譜も大きく印刷され、上下2巻に分かれていました。
バイエルには、意外にきれいなメロディがたくさんあります。
両親から「〇番弾いて」とリクエストされると、そのたびに喜んで弾いていました。
バイエルを終えると、『ピアノの練習ABC』と『ブルグミュラー25の練習曲』を弾き始めました。
『ABC』が終わると、『ピアノの練習ラジリテー』と『ピアノのテクニック』も勉強しました。
このころ2歳年下の弟がピアノを習い始めたのですが、弟は『幼児のためのバイエル』の”幼児”が気にいらないと言い、上巻を終えたあと『メトードローズ』に進んでいました。
『メトードローズ』というタイトルがかっこよく思え、「私もやりたかったなあ」とうらやましく感じたのを覚えています。
ブルグミュラーがある程度進むと、バッハの小品集も弾くようになりました。
「ピアノって楽しいかも知れない」と思いはじめたのはこのころです。
私は小学校に上がっていました。